【本屋で起業!?】世界の本屋から見えてくる書店サバイバル術5選

ビジネス

こんにちはミュッセです。

突然ですが、皆様書店は好きでしょうか?なんとなく立ち寄る魅力を持つ町の本屋。

しかし、今は大手ネット書店の台頭によりいわゆる個性的な本屋さんが姿を消しつつあります。

本日の記事では世界で愛される本屋さんを調べてわかった、生き残りの共通項をお届けしたいと思います。

この記事を読むメリット

  • 本屋で独立を目指す方のコンセプトづくりに役立つ
  • 世界の独立系書店の取り組みが見える
    世界で愛される書店のポイント5選

    1. 1蔵書数、建物
    1. 2信念(ポリシー)からくる専門性
    1. 3複合的要素
    1. 4店主の個性
    1. 5コミュニティと強く結びつく

それぞれ説明していきます。今回ご紹介するのは商業的書店ではなく、所謂独立系と呼ばれるチェーン店ではない独立資本を持った本屋さんのことをご紹介いたします。

ちなみに、本日参考にした図書はこちら↓

 

蔵書数、建物

まず初めに、蔵書数や建物の特徴について。商業系書店とも対抗しうる手段としてハードとしての建物が持つ立地的優位性や歴史やデザイン、その店舗に詰め込んだ蔵書数は、独自のポジショニングを確立します。

掲載の書店はさまざまですが、中でもニューヨークにあるストランド・ブックストアはなんと蔵書数約250万冊。

日本の図書館の平均蔵書数が約13万5千冊ということからも、生き残る秘訣が見えてきそうです。

建物に特徴を持つ本屋として、元国立銀行の建物や教会、史跡登録、ジャズクラブ跡地等、建物そのものに注目が集まる書店、それまで紡いできた歴史や立地条件等、それだけで行く理由ができるとも言えそうです。
世界一美しい書店 トロピスムス書店

信念(ポリシー)からくる専門性

先に紹介したような、図書館を上回る蔵書数はどの本屋さんも揃えることは容易ではありません。

限られたスペースにどの本を並べるかは、まさに本屋の顔とも言える人間性や特徴を持ちはじめます。

世界の本屋の中には、実に特徴的な本が慎重に選ばれ並んでいます。

時代の変化やニーズに対応する本屋もありますが、書籍内で紹介される本屋さんは時代の流れにも迷うことなく、一貫した品揃えで、その地位を確立しているとも言えます。

ある本屋は、政治と散文、ある本屋はゲイの専門書、またある本屋は黒人文化や歴史書等。

そこには一定のルールがあり、店主だけではなく生い立ちとも言える確固たる信念は店の構えにも表現され、ピンポイントな顧客に愛される店を作り上げると言えます。

複合的要素

近年、書店は購買手段の多様化により、アマゾンのショールームと評されるなど、本を売るお店そのものの価値を見出しづらいとかねてから言われておりました。

世界で生き残る本屋さんは時代の変化に対応するため、売上を確保するため仕方なく副業的に高く経営を行うというよりも、本に魅せられ、先に述べたようなポリシーを本を通じて愛を表現する手法として、多様な業種を店舗に詰め込むのです。

多く紹介されるものとして、カフェやCD、アート等を併設する本屋さんが挙げられます。

さらに特徴的な本やと言いますと、その日選んだ本の料理を作る本屋さんや動物病院、ペットホテルを併設する本屋も。
複合的書店 ブック・フォー・クックス

店主の個性

独立系本屋はその個性が事業を続ける一番のモチベーションとも言えます。
創業又はその代を継いだ、愛される書店はその店主も個性的

作家や学校教師、先住民族、黒人女性、身体障害者、ユダヤ系ロシア人、旅を愛する夫婦。

店主の生い立ちや個性はそのまま店舗の選書や店構え、システム等多くの事柄に影響を及ぼします。

書籍の中ではそんな信念をもつ店主一人一人にもスポットライトを当てて、紹介されており、まさに書店の顔として支える存在となっています。

「ダンブルウィード」システムを持つシェイクスピアアンドカンパニー

コミュニティと強く結びつく

”成功している独立系書店に共通する長所のひとつは、地域社会を理解し、応援する姿勢。”

私が今回この記事を書こうと思うきっかけにもなった、町の本屋さんが生き残る秘訣。

地域から歓迎される本屋を作れるか、地域を受け入れ、結びつくことができるか。

これは本屋だけに限らず、独立的な店舗のほとんどに当てはまるかと思います。

コミュニティが持つ力は、一度力尽きようとする本屋を継ぐものまでも生み出し、その事業の正しさを後世に伝えます。

それは作家も立ち寄るきっかけにもなり、そのイベントによりさらに多くの関係人口を生み出すきっかけを作り出します。皆様の書店は地域にどのように結びついているでしょうか。

地域コミュニティからランドマークへスクエア・ブックス

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回世界の80店の地域に愛される本屋さんの紹介から、事業の持続可能性を抽出してみました。

重要なこととして、本屋が背負う背景や構え、お店を彩る書籍のラインナップ、命を吹き込む店主の顔、それを支える地域コミュニティの存在。

当たり前かと思われるような要素が折り重なり、愛されるお店を作り上げているのかもしれません。

また本日紹介した書籍では、多くの写真やイラストによって、その本屋の特徴が描かれており、五つの要素が店の構えに影響する様が読み取れます。
その他にも
・表紙
・世界の図書館
・名著の共通項
など、多彩な切り口で本をテーマとした紹介がなされてます。興味があった方は是非。

また次回以降では、これら要素を踏まえた日本の書店の紹介もしていこうと思っております。

それでは、また。

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