【キム・ジョンヒョクとは】日本×ブラジル戦で注目された“静かなる名審判”の人物像と評価
2025年10月14日、味の素スタジアムで行われた日本代表対ブラジル代表戦は、サッカーファンの記憶に刻まれる試合となった。
0―2からの大逆転。森保ジャパンが世界王者を3―2で下した「歴史的19分間」。
その興奮の裏で、冷静に試合をコントロールしていた人物がいる。韓国人審判のキム・ジョンヒョク(Kim Jong-hyeok)だ。
キム・ジョンヒョクとはどんな人?
キム・ジョンヒョク(김종혁 / Kim Jong-hyeok)は、1983年3月31日生まれの韓国出身サッカー審判。
韓国サッカー協会(KFA)所属で、2009年にFIFA国際審判員として登録されて以来、アジアを代表する審判として活躍している。
もともとは選手としてプレーしていたが、前十字靭帯断裂の大怪我をきっかけに審判の道へ。
現在では、KリーグやAFCチャンピオンズリーグ、ワールドカップ予選、アジアカップなど、国際大会の常連主審となっている。
キム・ジョンヒョクの審判スタイルと評価
キム・ジョンヒョクの判定スタイルは、一言でいえば「試合の流れを止めない笛」。
選手同士の接触を見極め、必要以上に試合を止めない。その冷静さと判断力から、アジア内外で高い評価を受けている。
感情に左右されず、一貫した基準で試合をコントロールできるため、国際舞台での信頼も厚い。
ファンの間では「アジアのコリーナ(※伝説的イタリア人審判)」と称されることもある。
日本×ブラジル戦で見せた“静かな名采配”
2025年10月の日本対ブラジル戦では、両チームの激しい攻防の中で、キム主審はブレない姿勢を貫いた。
前半の接触プレーにも動じず、後半の日本の怒涛の反撃時も感情的な雰囲気を抑え、試合をスムーズに進行。
VAR判定に頼ることなく、明確で自信ある判定を下す姿勢は、まさに国際トップレフェリーの仕事そのものだった。
「審判が目立たない試合こそ、最高の試合」
キム・ジョンヒョクはその言葉を体現した。
韓国国内・国際的な評価
韓国国内では長年Kリーグのトップ審判として活躍し、複数回にわたって年間最優秀レフェリー候補に選ばれている。
国際的にもAFCやFIFAの信頼が厚く、アジアカップ、ワールドカップ予選、ACL決勝などでも重要な試合を任されてきた。
一方で、時に判定が議論を呼ぶこともあるが、彼の笛は常に「ルールに忠実」であり、原則を重んじる審判として評価されている。
まとめ:日本サッカー史に残る夜を支えた“影の立役者”
森保ジャパンのブラジル戦逆転勝利は、日本サッカー史に残る名試合。
だが、その熱狂を冷静に見守り、フェアに試合を成立させたのがキム・ジョンヒョク主審だった。
彼のブレない笛、的確な判断、そして公平な姿勢があったからこそ、あの「歴史的19分間」は美しく成立した。
彼は、まさに「審判が主役にならないことこそ最高」という哲学を体現する存在である。
これからも、アジアの舞台で彼の冷静なジャッジが光る瞬間を見たい。
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出典:スポニチ Sponichi Annex サッカー「『鳥肌』森保J“衝撃の19分間”ブラジルに0―2から3発!」(2025年10月14日)「鳥肌」森保J“衝撃の19分間”ブラジルに0―2から3発!味スタもネットも騒然「歴史的出来事では」 – スポニチ Sponichi Annex サッカー
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